日々是鍛練

沖縄空手修行

他流派を学ぶことの意義

沖縄からこんにちは。

私は幼少期から松濤館流の空手を鍛練してきましたが、現在は空手発祥の地、沖縄にて沖縄剛柔流を学ばせていただいています。

毎日が本当に楽しいです。

初めて道場に行ったとき、館長が「空手は一つさ」と言ってくださいました。

この言葉を今かみしめています。

 

違う流派の空手を学ぶこと。

当然習得までには一筋縄ではいきません。

立ち方、呼吸、受け方、すべてが違うのですから。

しかし、逆に言うと、異なる流派を学ぶことこそ、真の技の解釈や、歴史の理解につながるのだということに気が付きました。

 

例えば、松濤館流の五十四大という型。

この型には猫足立ちが多用され、鶏頭受けや鷲手、一本抜き手など、松濤館で練習する技とは少し異なるものが出てきます。

わたしはこの技らがどのように使うものなのか、よくわかっていませんでした。

しかし、最近剛柔流の練習をしていると、この立ち方、受け方がよく出てくるのです。

そのため、最近になってようやくこれらの技の理解ができました。

かつての偉大な指導者たちも、柔軟に他流派の技を取り入れながら、空手の普及を目指していたということから考えても、一つの流派がすべてではなく、他流派を学び、理解していくことこそ、空手道の理解につながっていくのだということに気が付かされました。

 

この五十四歩大という型ですが、猫足立ち方の鍛練にもなりますし、剛柔流を理解するうえでも重要な型だと感じたので、今年は頑張って練習してみようと思います。

 

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